双極性Ⅱ型障害とCFS~病気を抱えてぼちぼち生きる!

仕事・結婚・出産・子育てと仕事の両立・・・と走り続けていたら、40代になって急に動けない体になってしまいました。

コロナと生きる時代の希望と苦悩

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近江妙蓮

 全国的にコロナウィルス感染が再拡大している今、起きている事柄や自分自身について感じていること。

 

毎度のことながら久しぶりのブログ更新。とりあえずぼちぼち生きています。

 

一人息子が大学に入学したものの、コロナの影響で入学式は中止。授業は全てオンラインで、入学後一度も大学のキャンパスに足を踏み入れていないという異常事態の中、季節はとうとう夏を迎えた。

 

コロナウィルスに関しては、万が一感染したら重症化間違いなしに分類される人間なので、正直怖いし気を付けて過ごしてはいるが、ある程度諦めというかなるようにしかならないだろう、という気持ちもある。

 

息子と猫と一緒に自粛生活がしばらく続いたが、そもそも私はコロナ感染が始まる前から日常的に自由を制限された身だったので、特に大きなショックは無かった。

普段から行きたい所へ行きたい時に行くことが困難だし、会いたい人と会う約束をしても当日動けなくてドタキャンになることもしょっちゅうだから。

 

一番辛かったのは、認知症で施設に入居している母親に何か月も面会が叶わなかったことだ。今まで当たり前の様に部屋に入って、体に触れて、ハグをして、一緒に歌を歌ったり話をしたりしていたのが、今でもガラス窓越しの面会しか許されない。

いつでも会いに行けると思っていた私は、この終わりの見えない面会制限に不安と哀しみを感じつつも、顔が見られて声が聞けて、言葉のやり取りが出来るだけでも良しと思うように努めている。

 

そして私とは逆に、健康で普通に日常を過ごせていた人達が、未知のウィルスによる感染症という目に見えない恐怖と隣合せに、日々様々な制限を余儀なくされて過ごしている。それは正に、私や他の病気・障害を負っている人間が置かれている日常を、否応なく一部体感させられている様なものなのだな、と感じた。

 

当たり前に過ごしている日常が、いかに貴重で、いかに脆いか。

いとも簡単に失われてしまうか。人間は自分で体感してみないと気づけないものだから。コロナをきっかけに、本当に自分にとって優先すべき大切な事柄は何か、改めて見つめ直した人もきっと多いのではないだろうか。

 

最近の事件で考えさせられた3つの死の形。コロナ、自死安楽死

 

志村けんさんがコロナ感染で亡くなられたことは、ドリフの「八時だよ、全員集合!」を見て育った世代の私には、かなりショックで衝撃的だった。

さらにショックを受けたのは、感染を避けるために志村さんのご家族でさえ最後まで面会も許されなかったこと。

お葬式に際してさえ、最期の死に顔すら見ることが許されなかったということ。

これは残された遺族にとって余りにも酷い話だとぞっとした。

 

感染症が奪うものは命だけではないのだと。かけがえのない人との繋がりまでも無造作に奪うのだとしたら。見えないところでじわじわと、精神的なダメージが社会に拡がって、人の心を蝕むようで恐怖を感じた。

 

感染症から命を守ることはもちろん最優先事項なのだけれど、先に人の精神が希望を失って絶望してしまったら、何にもならない。特に終わりの見えないトンネルの様な状況に置かれた時はなおさらだ。たとえ一つ一つはささやかでも、笑いや温もりや大切な相手との支え合いが、人には絶対的に必要だと私は身をもって知っている。

 

コロナだから、非常事態だから、何もかも自粛・不許可・全てを我慢して下さいでは、短期間なら乗り切れても長期化すると皆、疲弊してしまうだろう。

何らかの知恵を一人一人が出し合って乗り切る事が出来ないか?日々模索している。

 

ようやく日常生活が戻り始めた矢先、若くて才能に溢れた一人の俳優が自死を選んだ。特別にファンという訳ではなかったが、好きな役者さんで映画やドラマも見ていたから、予想以上にショックを受けてしまった。今もまだ、彼の喪失がじわじわと胸を痛め続けている。

 

彼がどのような人物で何を抱えていたか等知る由もないが、映像を見たり彼の談話を聞いていると、どこか私と同じく双極性を抱えていた人物の様に思えてならない。

良くも悪くも振り幅の大きい人だったのかも知れないと感じた。

俳優や作家、画家などには双極性を抱える人が多数存在するからだ。素晴らしい創造性の源になると同時に、そのパワーが負の方向へ何らかのきっかけで向かうと悲劇になる。

彼が年齢を重ねるごとに深みと色気を増し、素晴らしい俳優になっていかれる姿をこれからも見せて欲しかった。ただただ惜しくて残念で哀しくてならない。合掌。

 

余り気分が滅入る話ばかりを書きたくはないので、安楽死を選んだALS患者の女性については、次回にゆっくり書きたいと思う。

 

今のところ路頭に迷わない程度には生活出来ているし、息子も健康で猫も可愛い。

気分が滅入って仕方ない時もあるが、日々の中に笑いや楽しみもある。

食べ物を美味しいと感じられるし、安心して眠れる家がある。

夏の暑さと湿気は苦手だが、体調は大崩れを起こさず、毎日をまあまあの状態で過ごせている。

 

先の事は分からないし、思い悩んでも解決しない。どうしようもない時は睡眠薬を飲んで寝てしまうことにしている。現実逃避と言われようが、得意の妄想力をフルに発揮して今日も一日を無事に乗り切れたことに感謝!

 

明日から8月。大切な人と約束した琵琶湖岸に咲く向日葵を、どうか一緒に見に行けますようにと願う。

 

私の拙いブログをいつも読んで下さる皆様も、どうか今日一日を大切に。

どうかお元気でいて下さい!

 

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